宮松と山下

上映スケジュール

上映期間:2022/12/24(土)〜2023/01/05(木)

本作品の上映は終了しました。

料金

予告編

解説

Introduction

ある日は時代劇で斬られ、
ある日は弓で射られ、
ある日は凶弾に倒れ……
記憶喪失の男、宮松はなぜ名もない人物を毎日演じ、
毎日死に続けるのか。
宮松は端役専門のエキストラ俳優。来る日も来る日も、名もなき登場人物を生真面目に演じ、斬られ、射られ、撃たれ、画面の端に消えていく。真面目に殺され続ける宮松の生活は、派手さはないけれども慎ましく静かな日々。そんな宮松だが、実は彼には過去の記憶がなかった。
なにが好きだったのか、どこで何をしていたのか、自分が何者だったのか。
なにも思い出せない中、彼は毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続ける。
ある日、宮松の元へある男が訪ねてくる……。
日本を代表する映画俳優 香川照之、単独主演作で演じるのはエキストラ!さらに、
津田寛治、尾美としのり、中越典子ら名優たちが集結!
各分野で八面六臂の活躍を続ける香川照之が、ポン・ジュノ監督作品『TOKYO!〈シェイキング東京〉』、黒沢清監督作品『トウキョウソナタ』に主演した2008年以来の単独主演作品として選んだ『宮松と山下』。常に圧倒的な存在感を見せてきた香川が本作で挑んだのは、エキストラ俳優・宮松。日替わりどころか分刻みで端役を演じる記憶を失った男を、繊細に複雑に演じ切った。その実体感ある人物造形は、他の追随を許さぬ、香川ならではの境地だ。香川を支える共演者たちも実力派が揃った。津田寛治、尾美としのり、中越典子らが、口数の少ない宮松の謎に包まれた現在と過去を展開し、観客の目をくぎ付けにする。
カンヌ短編部門、サンセバスチャン、クレルモン・フェランなど、結成以来、
数々の国際映画祭で招待上映され続ける監督集団「5月」による長編デビュー作。
“新しい手法が生む新しい映像体験”を標榜し、過去に2本の短編映画が
カンヌ国際映画祭から正式招待された監督集団「5月」。
数多くの名作CMや教育番組「ピタゴラスイッチ」を手掛けてきた東京藝術大学名誉教授・佐藤雅彦、NHKでドラマ演出を行ってきた関友太郎、多岐にわたりメディアデザインを手掛ける平瀬謙太朗の3人からなる
「5月」による初長編監督作品が『宮松と山下』だ。日本において、オムニバスではない共同監督作品は非常に珍しい。類まれなる才能が文字通り集結し、生み出したのはこれまでにない映像体験を伴う物語。観客は次に何が起こるのか予測不能な映像迷路を彷徨いながら、ラストシーンにたどり着き、香川照之の微かに変化していく表情に胸をつかまれるのだ。

Story

昨日までの自分を失ったら、
何を演じたら良いのだろう。

宮松は端役専門のエキストラ俳優。
ロープウェイの仕事も掛け持ちしている。
時代劇で大勢のエキストラとともに、砂埃をあげながら駆けていく宮松。
ヤクザのひとりとして銃を構える宮松。
ビアガーデンでサラリーマンの同僚と酒を酌み交わす宮松。
来る日も来る日も、斬られ、撃たれ、射られ、時に笑い、そして画面の端に消えていく。
そんな宮松には過去の記憶がなかった。

ある日、谷という男が宮松を訪ねてきた。
宮松はかつてタクシー運転手をしていたらしい。
藍という12歳ほど年下の妹がいるという。
藍とその夫・健一郎との共同生活が始まる。
自分の家と思えない家にある、かつて宮松の手に触れたはずのもの。
宮松の脳裏をなにかがよぎっていく・・・。

(C)2022「宮松と山下」製作委員会

スタッフ

監督・脚本・編集:監督集団「5月」

関 友太郎

佐藤 雅彦

平瀬 謙太朗

キャスト

宮松:香川 照之

健一郎:津田 寛治

谷:尾美 としのり

藍:中越 典子

里帆:野波 麻帆

潮田:大鶴 義丹

國本:尾上 寛之

初老の男:諏訪 太朗

医師:黒田 大輔

 

 

作品データ

制作年 2022年
制作国 日本
配給 ビターズ・エンド
上映時間 87分
映倫区分 G
公式サイト https://bitters.co.jp/miyamatsu_yamashita/