上映スケジュール
上映期間:2022/01/29(土)〜2022/02/11(金)
本作品の上映は終了しました。料金
予告編
解説
ジャンヌ・ダルクの幼年時代を描く、破壊的な音楽劇
ジャンヌ・ダルクの幼年期が、奇妙奇天烈な破壊的ミュージカルに!?シャルル・ペギーのテキストの韻律に活力を与える歌。そこに響く激烈なる音楽。そして、あまりにぎこちない舞踊…。緊張と弛緩のとめどない反復の内に時間の感覚が消失し、奇異なまでの現代性が浮かび上がる。
音楽を担当するのは、デスメタル、プログレ、ブレイクコア、バロック音楽などの要素を取り込んだユニークなスタイルで活躍する異才Igorrr。振付は、現代フランスを代表するコレオグラファー、フィリップ・ドゥクフレが担当している。
物語
1425年、フランスとイングランドによる王位継承権をめぐる「百年戦争」の真っただ中。幼いジャネット(ジャンヌ・ダルクの幼年期の呼び名)は、小さな村ドンレミで羊の世話をして暮らしていた。ある日、友だちのオーヴィエットに、イングランドによって引き起こされた耐え難い苦しみを打ち明ける。思い悩む少女を修道女のジェルヴェーズは諭そうとするが、ジャネットは神の声を聴く体験を通し、フランス王国を救うために武器を取る覚悟を決める。
監督は、現代フランス映画において一筋縄ではいかない挑発的な作品を発表してきた鬼才、ブリュノ・デュモン。原作は、シャルル・ペギーの劇作『ジャンヌ・ダルク』(1897)と『ジャンヌ・ダルクの愛の秘義』(1910)。ペギーは、ジル・ドゥルーズ、ヴァルター・ベンヤミン、ジャン=リュック・ゴダール、そして須賀敦子らを魅了したカトリックの詩人・思想家であり、ジャンヌ・ダルクがイングランド軍から解放した都市オルレアンの出身。デュモンは、ジャンヌ・ダルクの生涯を特別な想いを持って描いたペギーの詩劇を、仰天ともいうべき演出・手法によって、二つの映画作品に仕上げた。
『ジャネット』では神の声を聞く体験と戦いに旅立つまでの幼年時代を、『ジャンヌ』では異端審問と火刑までを描いている。
スクリーン上にジャネット=ジャンヌがいる。そこでジャネット=ジャンヌは、歌い、踊り、ヘッドバンギングし、馬に乗り、甲冑を纏い、弁論し、抵抗し、何者にも支配されず、いつも孤独に闘っている。怠惰にも性急にも思える極めて独特な時間が全編にわたって流れる中、一体全体、何が起こっているのか!?
神話でも伝説でもなく、今、わたしたちの目の前で起こる現実の出来事として、ジャンヌ・ダルクが立っている。数多の「ジャンヌ・ダルク映画」とは全く別の様相を呈し、それまでのジャンヌ像を逆なでするかのような、ユニークでいて破壊的な本作。これは新たな視座からなされる「真なるもの」の探求なのだ。
画面を見つめながら震撼し、呆然とする間に途方もない地点へと連れ去られてしまうような経験と体験。破局を目前にしたように凋落していく現代世界に対峙する、愛と神秘の歴史劇。
© 3B Productions
スタッフ
監督・脚本:ブリュノ・デュモン
キャスト
リーズ・ルプラ・プリュドム ジャンヌ・ヴォワザン リュシル・グーティエ
作品データ
原題 | Jeannette, l'enfance de Jeanne d'Arc |
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制作年 | 2017年 |
制作国 | フランス |
配給 | ユーロスペース |
上映時間 | 106分 |
映倫区分 | G |
公式サイト | https://jeannette-jeanne.com/ |