華のスミカ

上映スケジュール

上映期間:2021/11/06(土)〜2021/11/19(金)

本作品の上映は終了しました。

料金

予告編

解説

中国と台湾『二つの中国』でゆれた横浜中華街

横浜中華街には日本で最大規模の中国人コミュニティーがある。その歴史は160年前にまで遡り、彼らは団結することで街を発展させ、日本社会で独自の地位を築いた。しかし、その道のりは平坦なものではなかった。1952年、横浜中華学校で毛沢東を支持する教育が行われているとして、教師が学校から追放されるという事件が起きた。この「学校事件」の結果、横浜中華街は大陸系と台湾系に学校と華僑総会が分裂。長きにわたり対立が続いた。日中台の政治に翻弄されてきた華僑の苦難と葛藤の歴史。そして、共生の時代を歩む現在。映画は横浜中華街の観光地ではない知られざる一面を映していく。

中国語を話せない華僑四世がルーツを巡る物語

華僑四世の林隆太(37)は十五才の時に父・学文が中国人だと初めて知った。しかし、中国嫌いだった隆太は家族の中の「中国」を避けるように生きてきた。それから十年以上経ったある日、一枚の写真に出会う。「台湾解放」というスローガンを声にし、横浜中華街を練り歩く紅衛兵の写真。そこには若かりし日の学文の姿があった。日本人として育った隆太は、なぜ同じ日本で暮らす中国人同士で対立するのか理解できなかった。「台湾は中国の一部。毛沢東は親父のようなもん」と言う学文。中国籍のまま晩年を迎え、認知症になった祖母・愛玉。ずっと避けてきた家族の過去に触れたことをきっかけに、隆太は家族が過ごした横浜中華街と向き合う決心をする。中国・華僑のことを何も知らない隆太は、家族や父の友人・知人に出会いながら、時代に翻弄された華僑の複雑な想いに気づいていく。

監督は本作がデビュー作となる華僑四世の林隆太。本作は、韓国のDMZ国際ドキュメンタリー映画祭でワールドプレミアが行われ、今年ついに日本で上映される。

© 2020 by 記録映画「華僑」製作委員会

スタッフ

監督・企画:林隆太

プロデューサー・撮影・編集:直井佑樹

録音:公文辰也

整音:粕谷謙一

作品データ

制作年 2020年
制作国 日本
配給 配給:記録映画「華僑」製作委員会
上映時間 98分
公式サイト https://www.hananosumika.com/