ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。

上映スケジュール

上映期間:2021/11/06(土)〜2021/11/12(金)

本作品の上映は終了しました。

料金

予告編

解説

イントロダクション
1960年、日朝政府が後押しして始まった帰国事業で、在日朝鮮人の夫ともに北朝鮮に渡った中本愛子。彼女には生き別れた20歳下の妹、恵子がいた。行き違いや葛藤を乗り越え、58年ぶりに北朝鮮で奇跡的な再会を遂げた姉妹。帰国後、恵子はある行動に出るが…。

ストーリー
熊本県で訪問介護の仕事をしている林恵子、67歳。子どもたちはすでに独立し、夫とは熟年離婚を前提に別居中。休日は友人らと居酒屋やカラオケに通い、一見平穏な日常を送っている。しかし、そんな恵子には、家族や親しい友人にも語ってこなかった、ある秘密があった。それは実の姉が北朝鮮で暮らしているということ。20歳上の姉、愛子は1960年に、在日朝鮮人の夫とともに北朝鮮に渡っていった。愛子の渡航後、北朝鮮から山のように送られて来た手紙に書かれていたのは、送金や物品送付の催促ばかり。憧れの存在だった姉の変貌ぶりに、恵子はやがて落胆し、反発。初めてかかってきた愛子からのコレクトコールに「もうお金の話はしないで!」と絶縁する。その後、日朝関係は悪化し、姉妹は一度も会うことがないまま、音信不通の状態に。別れてから58年の歳月が流れていった。そんなある時、姉の消息が知らされる。人生の残り時間が少なくなる中、姉への思いが再び頭をもたげ始めた恵子。「拉致されたらどうするんだ」という子どもたちの反対を押し切り、恵子は北朝鮮行きを決意。人生初めての海外旅行だった。“謎の隣国”で目にする未知の世界。北朝鮮政府の役人たちが同行する中、58年ぶりの劇的な再会を遂げる。ほかの日本人妻たちにも会い、恵子は今後の交流を約束した。しかし、日本に帰国後、直面したのは「どうせ全部やらせ」「だまされたのでは」という周囲の反応だった。自分たちの見てきたものは、いったい何だったのか。恵子は、わずかな情報を頼りに北朝鮮で会った他の日本人妻の日本の親族たちを訪ね歩く。そこで、見たのは予想外の厳しい現実だった…。圧倒的な国内世論に押し出されて行ったはずの彼女たちに、今 SNS 上で向けられているのは「自己責任」の言葉だ。半世紀以上にわたり、政治や時代の空気に翻弄され続けてきた家族たちの姿を描く。

スタッフ

撮影・監督・プロデューサー 島田 陽磨

作品データ

制作年 2021年製作
制作国 日本
配給 日本電波ニュース社
上映時間 115分
公式サイト http://chottokitachosen.ndn-news.co.jp/