上映スケジュール
上映期間:2022/02/12(土)〜2022/02/25(金)
本作品の上映は終了しました。料金
予告編
解説
絶望をこえ、過去と未来を見据え、どう生きるべきか、
私たちの「今」を問う。
私たちの「今」を問う。
世界最長の山脈、アンデス。チリの国境に沿って大きな壁のごとくそびえる不変の山々は、その足元で繰り広げられる生と死を、ただ静かに見つめ続けている。
1973年9月11日、チリ・軍事クーデター。世界で初めて選挙によって選出されたサルバドール・アジェンデの社会主義政権を、米国CIAの支援のもと、アウグスト・ピノチェトの指揮する軍部が武力で覆した。ピノチェト政権は左派をねこそぎ投獄し、3000人を超える市民が虐殺された。
監督のパトリシオ・グスマンはアジェンデ政権とその崩壊に関するドキュメンタリー『チリの闘い』撮影後、政治犯として連行されるも、釈放。フィルムを守るため、パリに亡命した。「2度と祖国で暮らすことはない」と話すグスマンにとってアンデス山脈とは、永遠に失われた輝かしいチリ=グスマンの夢の象徴である。
いまなお続く、ピノチェトの遺産―
新自由主義の実験の場となったクーデター後のチリ
新自由主義の実験の場となったクーデター後のチリ
クーデターがもたらしたものはそれだけではない。ピノチェトは世界で初めて、新自由主義に基づく経済の自由化を推し進めた。米経済学者のミルトン・フリードマンを中心に形成されたシカゴ学派の学者たち――いわゆる「シカゴボーイズ」が招かれ、経済政策の顧問団を形成した。新自由主義は、芸術、文化、健康、教育すべてにおいて利益を追求すべきという利益最優先の価値観を人々にもたらした。結果、チリ社会は国民の間に激しい格差を生み、主要産業である銅の採掘は今やほとんどを多国籍企業が担っている。ピノチェト政権は国の財産を売り渡したのだ。
(C)Atacama Productions – ARTE France Cinéma – Sampek Productions – Market Chile / 2019
スタッフ
監督・脚本:パトリシオ・グスマン
作品データ
原題 | The Cordillera of dreams |
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制作年 | 2019年 |
制作国 | チリ、フランス合作 |
配給 | アップリンク |
上映時間 | 85分 |
映倫区分 | G |
公式サイト | https://www.uplink.co.jp/andes/ |